はじめに
私の長女は、足がとても遅く、運動会の徒競走ではいつも最後にゴールしています。
そんな娘が輝いた瞬間がありました。
小学校の時の運動会で「竹取物語」という競技がありました。
全員が一斉に竹を取りに走る競技です。
足が遅い娘は、みんながバッと走っていく後ろ姿を、少し離れた位置から見ることになりました。
そしてみんなが先を争ってごちゃごちゃと竹を取り合っている中、ぽつんと残った1本の竹。
娘はそれを静かに拾い、自分の陣地へと運んでいったのです。
これこそが、私が「最新」や「トレンド」や「限定品」に全く興味を持たない理由に共通していています。
本当に欲しいのは“本質”
私は、流行っているからとか、限定だからといって、飛びつくことはありません。
むしろ「限定」という言葉に踊らされて買ってしまったものほど、後で後悔することが多いと思うからです。
本当に良いものは、流行っていなくても、限定じゃなくても、時間が経っても残っています。
私は昔から「長く愛されているものこそ本物」だと信じています。ずっと昔から続いている商品、変わらない味、使い続けられている道具。そういったものは、一時的な流行とは違い、人々に選ばれ続けてきた理由があります。
「限定」という言葉に頼らない生き方
以前、私のお店でも“今月限定メニュー”をやっていたことがあります。
でも正直に言うと、私はその「限定でお客様を集める」という心理があまり好きではありませんでした。
限定と言われると、つい焦ってしまう。
いま体験しなきゃ、買わなきゃと急かされる感覚が、自分自身にも、お客様にもストレスを与えているように思えたのです。
だから今は、“必要な人に届くものを、必要なときに”というシンプルなスタイルに落ち着いています。
トレンドを追う人への感謝
とはいえ、私はトレンドに敏感な人たちを否定するつもりはありません。
むしろ、とても感謝しています。
彼らがいち早く試してくれたり、レビューしてくれたりするからこそ、私たちは安心して「本当に良かったもの」だけを選ぶことができます。
みんなが飛びついた新商品が、数か月後にも評価されていたら、それは本当に良いものかもしれない。
私はその頃になってから、ゆっくり選びます。
時間と心に余裕ができる
流行や新作の情報を追い続けるのって、意外と時間とエネルギーを使うものです。
私はそれをしていない分、自分のやりたいことに集中できる時間があります。
たとえば仕事に集中する時間、掃除をする時間、ゆっくりお茶を飲む時間、子どもの話をじっくり聞く時間。
最新情報を常にチェックして、比較して、決断する――そんな忙しさから解放されると、毎日がもっと穏やかに、豊かになります。
情報の波に飲まれないという心地よさ
「流行に乗り遅れたらどうしよう」「話題についていけなかったら恥ずかしい」
そういうプレッシャーが、最初からないのは本当にラクです。
私は、「知っていなきゃいけない」という呪縛から自由でいたい。
だから、“知らなくてもいい”と決めている分だけ、ストレスが減り、気持ちにも余裕が生まれました。
無駄遣いも自然と減る
新作や限定品を追いかけない生活は、結果的にお財布にも優しいです。
一時のワクワクで買ってしまい、結局使わずに終わるもの。
それがなくなると、「これ、本当に必要?」と自然と自問自答するクセがつきました。
買い物は“自分を満たすため”の行為であるべきで、流行や他人の価値観に振り回されてするものではないと思っています。
おわりに 〜自分のペースがいちばん〜
情報過多の今、流行や限定という“煽り”に惑わされることなく、自分の目で本質を見極める力がますます大事になってきていると思います。
人より先に動くことが得とは限らない。
~はじめに~で述べた、娘の運動会のように、皆が必死で先を争っているときに、冷静に全体を見ること。
それは、急がないからこそ見えてくる景色です。
私はこれからも、“後だし”で得をして、自分のペースで人生を味わっていきたいと思います。
足が遅いってバラすのやめてよ!あの竹は私の作戦勝ちだからね!
そうそう、遅いからこそ冷静に狙えてたんだよね。トレンドより“後出し勝利”が最強!
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