はじめに
私は、「自己プロデュースがあまり得意ではないけれど、施術がものすごく上手なお店」が昔から好きです。
実際、今も新所沢にある、そんな“知る人ぞ知る”もみほぐし店に通い続けています。
技術は一流なのに、なぜかいつも予約が取りやすく、お値段も良心的。
商売っ気が強すぎない、どこか肩の力が抜けた雰囲気がまた心地よくて──
その空間ごと、施術ごと、まるで秘密の名店に出会ったような気持ちにさせてくれるのです。
もしかしたら、「分かる人にだけ届けばいい」という静かなスタイルもまた、ひとつの“自己プロデュース”なのかもしれません。
でも──
いざ自分が“自宅サロンのオーナー”という立場になってみると、話はまったく変わってきました。
個人で、しかも自宅で、完全予約制というスタイルをとる以上、
どんなに施術に自信があっても、「気づいてもらう」「安心してもらう」「選んでもらう」ための“伝え方”が欠かせません。
たとえば、このページの上部に載せているイラストも、私の「もみほぐししている時間がいちばん幸せ」という気持ちを伝えたくて選んだもの。
「こういうサロンなんですよ」と、言葉だけでなくビジュアルでもアピールすることが、今ではとても大切だと感じています。
いくら腕を磨いても、存在に気づいてもらえなければ、お客様に「行ってみたい」と思っていただくことさえできません。
だからこそ、必要なのは、**“自己プロデュース力”**なのです。
どんなに施術がうまくても、それを知ってもらうきっかけがなければ、お客様の頭に浮かぶことすらありません。口コミだけに頼っていると、新規の方に届くスピードはとてもゆっくり。技術力を磨くことと同じくらい、どこで・どうやって・誰に届けるかを考える必要があります。
例えるなら、おいしいレストランなのに看板もなく、ネットにも載っていないお店のようなものです。知っている人だけが行けるのは魅力的ですが、商売としてはなかなか広がりにくいものです。
芸能界で活躍する人たちを思い浮かべてみてください。お笑い芸人、アイドル、俳優……彼らは単に「演技がうまい」「トークが面白い」だけではなく、どう見られるかを意識して自分を魅せるプロでもあります。
たとえば、ある芸人さんはテレビでは明るいキャラクターを演じていますが、YouTubeやSNSでは静かな語り口で本音をつぶやき、ファンとの距離を縮めています。こうした「見せ方」を戦略的に使い分けて、幅広い層に自分を届けているのです。
この力は、芸能人だけの特権ではありません。美容師、講師、カウンセラー、整体師……どんな職業でも「誰かに選ばれる」場面では、自己プロデュース力が必要です。自宅サロンも同じ。誰かの目に留まり、「この人にお願いしたい」と思ってもらうために、自分をどう伝えるかが重要なのです。
人は「視覚」から得る情報に強く影響されます。だから、雰囲気づくりや写真、ロゴ、内装などはすべて“第一印象”を構成する要素です。
私は基本的に、上辺だけで判断するのは好きではありません。でも「自宅で二人きりで施術を受ける」という状況であれば、安心感は何よりも優先されます。お客様は無意識のうちに、「この人なら大丈夫そう」と思える雰囲気や身だしなみを見ています。
だからこそ、見た目やサロンの雰囲気は“技術以前”に必要な信頼の入口になります。
「できれば顔写真は出したくない」「ロゴだけで勝負したい」──私自身もそう思っていた時期があります。むしろ、ロゴだけで“知る人ぞ知る店”ってかっこいいと思っていました。
でも現実は、顔写真があるだけで「誰が施術するのか」が一目で伝わり、安心感がぐんと増します。実際に私が通っているサロンでも、初めてのときは「どんな人だろう」と不安でした。写真があれば、少なくとも「女性なんだ」「優しそう」といったイメージが伝わります。
もちろん、写真を出すのは恥ずかしい気持ちもあります。でも“伝える努力”として、自分を出していくことが大切だと気づきました。
とはいえ、自分を盛りすぎたり、無理にキラキラ感を演出する必要はありません。それでは疲れてしまいますし、リピートにもつながりません。
大事なのは、「ありのままの自分」をどう伝えるか。そのままでは伝わらない魅力も、“言葉”や“表現”を工夫することで届くようになります。
たとえば、「ガハハと笑う豪快な性格」であっても、それを「明るく元気なエネルギーをもらえる施術者」と表現すれば、魅力として伝わりますよね。ありのままを否定せず、自分らしさを丁寧に見せていく。それが“自分を活かす”ということだと思います。
SNSで投稿しても「いいね」が少なかったり、ブログを書いても反応が薄かったりすると、「向いてないかも」と感じてしまうかもしれません。
でも、発信の効果はじわじわ出てくるもの。初めて来てくれたお客様が「実はずっとインスタ見てました」と言ってくれることもよくあります。
一度の反応に一喜一憂するよりも、「私はここにいます」「こういう想いでやっています」と定期的に伝え続けること。それこそが信頼を育てる土台になるのです。
「高いと思われたらどうしよう」「この価格で来てくれるかな……」と不安になることもあるかもしれません。でも、お客様は“値段”より“納得感”で判断しています。
その価格に見合う理由──たとえば「完全予約制で待ち時間ゼロ」「一人ひとりに合わせた施術」「居心地のよい空間」などを、きちんと伝えていれば、価格に共感して来てくれる人は必ずいます。
安さで勝負するより、自分が納得できる価格と内容で、自信をもって伝えること。それもまた、自己プロデュース力の一部です。
最後に一番伝えたいのは、「他と比べないこと」。サロンも人も十人十色。自分にしかない世界観、価値観、人生経験があります。
「都会的でスタイリッシュなサロン」も素敵だけれど、「まるで実家に帰ったような、安心できるサロン」もまた、かけがえのない魅力。
「どんな雰囲気が自分らしいか?」「何を大切にしているか?」 そういった“自分の軸”を見つけて、形にしていくことが、選ばれる理由になります。
自己プロデュースというと、つい「見せ方を工夫すること」と思われがちです。でも実際は、「どうすれば自分の魅力が伝わるか」を真剣に考えること。
それは、お客様に安心して来てもらうための“思いやり”でもあります。
無理に飾る必要はありません。自分に嘘をつかず、でも見せ方を少し工夫して、自分らしいサロンを育てていけたら──きっと、その空気を求めて来てくれるお客様が増えていくはずです。
自分の魅力は、自分自身が一番知っている。 だからこそ、伝える力も、磨いていきましょう。
自分の良さを見つけられない時はどうすればいい?
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