サロンでの接客では、 親しみやすさ はとても大切。
でも、それ以上に大切なのは、お客様が 「心地よい」と感じる距離感を保つこと です。
どんなに仲の良いお客様でも、プライベートな領域に踏み込みすぎると 「ちょっと聞かれたくなかったな…」 と思わせてしまうこともあります。
気になることがあっても、まずは 「聞いてもいいですか?」 と一言添えるだけで、相手の負担がぐっと減ります。
例えば…
✔ 「お子様はどこの高校に行かれているんですか?」 → 受験や進路の話題はデリケート。聞く前に一言確認。
✔ 「お父様はどのようなご病気なんですか?」 → 深刻な話題は特に慎重に。
✔ 「職業聞いても大丈夫ですか?」 → お客様のライフスタイルを知ることで会話が広がることもありますが、無理に聞かない。
お客様が情報を提供してくれたら、 「教えてくださってありがとうございます」 と感謝を伝えることも大切です。
距離を詰めすぎなくても、心は開く
実は、あえて 何も聞かないほうが、お客様から自然に話してくれることも多い んです。
実際に、先日ご来店されたお客様。入った瞬間から、直感的に 「何か悲しいことがあったのかな?」 と感じる、重たい空気をまとっていました。
でも、施術中は そのことには一切触れず、ただ黙々と施術に集中。すると、後半になって 「実は…」 と泣きながら話し始めてくださいました。
胸を打たれる瞬間でした。
無理に会話を広げるのではなく、お客様が安心して自分のペースで心を開ける空間をつくる。これこそが、 本当に信頼されるサロンの在り方 だと思います。
寄り添うけれど、入り込みすぎない。
適度な距離感こそ、お客様が 「また来たい」 と思う理由になるのかもしれませんね。