7月のキャンペーンと豆知識その②真皮について

ヒアルロン酸は高分子で粘性と弾性に富んでいます。

その構造はグルコロン酸（糖の一つ）と

グルコサミン（アミノ酸の一つ）が連結しています。

ヒアルロン酸をグリコサミノグリカンと呼ぶのはその為です。

ヒアルロン酸は皮膚内で繰り返し産生されています。

保水力があるのでゼリーのような細胞構造をしています。

ヒアルロン酸のこの機能により外からの衝撃が和らげられ、

血管などが傷つかずに済んでいます。

皮膚が老化して皮膚が薄くなると

わずかな衝撃でも痣ができやすくなります。

これはダーマトポローシスと呼ばれます。

ヒアルロン酸は常に代謝させる必要があり

もっとも効果的な方法は皮膚に十分な量の

ビタミンAを維持することです。

ヒアルロン酸は大きな重合体の為、

皮膚に塗っても皮膚内に浸透させることはできません。

実際に研究によって明らかなっております。

コラーゲン…線維芽細胞で産生されます。

線維芽細胞内の小胞体からでている細い管を通る➡

細胞外の細胞間液内に排出➡コラーゲンに変化

フィブロネクチンは釘のようなもので線維芽細胞を

コラーゲン繊維に止める働きをしています。

老化とともにフィブロネクチンは減少し

線維芽細胞はコラーゲンから離れてしまいます。

エラスチン…線維芽細胞で産生されます。

糖タンパクがエラスチンと呼ばれるマトリックスの中に組み込まれる➡

線維芽細胞が繊維を垂直の方向で分泌➡

エラスチンが骨格構造に沈着

細い繊維が網目状になっており

表皮と真皮の接合部から皮下組織まで存在します。

エラスチンは皮膚に弾力を与えます。

皮膚を上方向に引っ張ったときにはエラスチンは伸長し

離すとまた元の網目状に戻ります。

体は大部分が体毛に覆われています。

上瞼、生殖器、足の裏には体毛はありません。

体毛は表皮のくぼみで作られケラチンがつまってできています。

色はメラニンが由来します。

体毛は死んだ組織であり体毛を切っても成長が促されるわけではありません。

体毛を濃くする目的で薄い体毛を剃っても濃くはなりません。

皮脂腺は皮膚表面を皮脂で覆う機能を持っています。

皮脂腺は毛嚢と結合して存在し皮脂を毛嚢内に分泌しています。

皮脂腺の活性はテストステロンという男性ホルモンがコントロールしています。女性にも男性ホルモンは分泌されています。

顔の皮膚の中でも、額、鼻、頬の部分には大きな皮脂腺が存在します。これらの部分はニキビができやすくなります。

爪は皮膚の付属器官で体毛との共通点が多い組織です。

体毛との違いは常に伸び続け休止期がない点です。

三枚の爪が合わさった三層構造でできています。

一日に約0.１㎜伸び（毛髪の3分の１のペース）そのペースは季節により変動します。